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Column 製造業コラム

注文書・納品書・請求書の関係‐生産管理視点から考える‐ (生産管理コラム第4回)

取引における基本的な書類の流れ 

顧客との取引を行う際には、発注や工場からの出荷、そして会計処理に至るまでの間に、いくつかの書類が時系列でやり取りされます。
これらの書類は、取引内容を明確にし、社内外での認識を揃えるための重要な役割を担っています。
一般的な流れを整理すると、次のようになります。

この流れ自体は、日本国内においても海外においても、大きく変わるものではありません。
製造業・商社を問わず、多くの企業で共通して用いられている、いわば取引実務の基本と言えるでしょう。

分納とまとめ出荷が生むズレ

実際の取引現場では、この書類の流れが常に単純な一対一で対応するとは限りません。
生産ラインの現状に応じた分納による出荷や、複数枚の注文書をひとまとめとした同時出荷といった運用が弾力的に加わります。
つまり、注文書と納品書の実数が一致しない(M:Nの関係になる)といった現象が、日常的にごく普通に発生します。

日本では、生産管理と会計システムを明確に分けて運用している企業が多いため、このようなズレが発生しても、実務上すぐに問題になることはあまりありません。
生産管理側では出荷実績として処理し、会計側では請求単位で整理するといった役割分担が前提となっているからです。

書類同士の関係整理の重要性

一方で、こうした柔軟な運用が成り立つためには、書類同士の関係性が正しく整理されていることが前提となります。
見積内容と受注内容に差異がないか、出荷実績がどの注文に基づくものなのか、といった点を曖昧なままにしてしまうと、後工程で確認や修正に多くの手間がかかることになります。

特に、生産管理と会計の間で情報の連携が弱い場合、現場では「出荷は終わっているのに請求が合わない」「請求はあっているが、出荷実績と結びつかない」といった状況が起こりがちです。
これは個々の担当者のミスというよりも、業務の流れ全体が見えにくくなっていることが原因である場合が少なくなりません。

そのため、日々の業務の中で書類の流れを意識しながら管理していく視点が、生産管理にも求められるようになってきています。

生産管理の視点で書類の流れを捉える

書類の流れは、単なる会計処理のためのものではなく、出荷実績や在庫の動きを正しく把握するための重要な情報でもあります。
分納やまとめ出荷が当たり前の現場では、受注内容と出荷実績、在庫の増減が書類を通してどのようにつながっているのかを意識することが欠かせません。

こうした関係を整理していくことで、現場の状況が見えやすくなり、生産管理としての判断もしやすくなります。
書類の流れを生産管理の一部として捉えることが、日々の運用を安定させる土台になっていくのではないでしょうか。

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